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家具選びの基礎知識

家具に使われている木材の種類

ご存知ですか?家具のお手入れ方法

新井家具店本館のスタッフブログ

家具選びの基礎知識

ひと言で家具といっても、使われている材料や造りなど、実に様々な物があります。
もちろん、それぞれの材料や造りによって価格や耐久性などが異なってくるのですが、パッと見ただけでは、なかなか分かりにくいのも事実です。

一般的には良い材料を使っていたり、造りや耐久性が良い製品ほど、比例するように価格も上がってくるのですが、ご予算に近い価格帯の商品の中で、最も材料や造りの良い物をお選びいただくことが上手な家具選びと言えるでしょう。
お値段が安いからといって、購入後わずかな期間で傷んでしまって買い替え、といった失敗をしないように、ここでは家具についての基本的な項目をご紹介させていただきます。

【柾目と板目について】

柾目と板目

普段、何気なく見ている家具ですが、よく見るとその木目は実に様々なものがあります。
それらの木目は、原木の状態から製材する時の木の取り方で違ってきて、家具でよく見られる代表的なものとして『柾目』と『板目』という2種類があります。

『木』に『正しい』と書く柾目は、年輪に対してほぼ直角に挽くので、規則的に並んだ比較的キレイな木目の材となり、反りや割れなどの狂いが出にくいのが特徴です。
また、1本の丸太から取れる量が少ないため、価格的にも板目の材よりも高くなってしまいます。
ちなみに、柾目の中でも丸太の樹心を通る面で製材したものを『本柾』、樹心を通らないものを『追柾』といいます。

反対に『木』に『反る』と書く板目は、年輪の円に接するように挽くので、山型や波型の個性的な木目になります。
板目は1本の丸太から製材する時に幅の広い材を取りやすく製材の効率も良いため価格的には柾目よりも安価に抑えることができるのですが、高湿や乾燥などの環境によって材の両側の収縮の差が大きくなると反りなどの狂いが生じやすいという特徴があります。

このようにひとことで天然木の家具と言っても実に様々な材料が使われているので、この辺りにも注意して家具を見ていただくことで家具選びがもっと楽しくなったり、家具をご購入いただいた後にもひとつひとつの家具に愛着が湧いてくるのではないでしょうか。

【家具の構造材について】

家具に比較的使われることの多い構造材をご紹介させていただきます。

無垢材

一本の木から取れるつなぎ目のない材のことを無垢材といいます。
他の構造材を使用した製品に比べると価格的に高くなりがちですが、木本来の質感や風合いがあり、接着剤などの化学物質を含まない点で人気があります。
また、無垢材の特性として調湿作用があり、湿気の多い日は水分を吸収し、乾燥している日は水分を放出して湿度を一定に保つため縮みや膨らみが起こり、多少の反りや割れの発生する可能性があります。
耐久性は非常に良く、断熱性はコンクリートの約2倍ともいわれています。
ひとつの家具を愛着を持って、末永く使いたいというお客様におすすめです。

集成材

集成材

断面寸法の小さな無垢材の板を接着剤でつなぎ合わせて大きな面積の板にしたものを集成材と言い、縦方向に継ぎ目のないものとフィンガージョイントなどでつなぎ合わせたものがあります。
基本的には柾目と板目を交互につなぎ合わせているので、無垢材に比べ反りなどが出にくいという特徴があります。
また、乾燥による変形や割れ等の狂いが生じにくいので、スギなどの間伐材や歪みの出やすいカラマツやゴムの木なども有効に使用できます。
無垢材よりも端材が出にくいため、価格的に安価で仕上げることができ、無駄の少ないことから環境保護面でもメリットが大きい。
テーブルの天板などに使われることが非常に多い構造材です。
耐久性の良い家具が欲しいが、予算を少し抑えたいというお客様におすすめです。

積層合板

積層合板

ブライウッドとも呼ばれ、木材を1〜3mm程度の薄さに加工し、それらを木目がお互いに直行するように重ねて熱と圧力をかけて接着したものを積層合板といいます。
無垢材に比べると木目の方向に左右されないので、品種が均一で強度が高く、歪みや反りが出にくいというメリットがあります。
また、成型の自由度が高く、曲面に加工したりすることもできるため、デザイン性の高い家具などの材料として向いています。
何層にも重ねた材の断面がシマシマで美しいため、切り口をわざとデザインとして使う製品などもあるほどです。
接着剤を多量に使用しているので、シックハウスなどがご心配なお客様はホルムアルデヒド等級の高いF☆☆☆☆(フォースター)の製品がおすすめです。

フラッシュ合板

フラッシュ合板

太鼓張りとも呼ばれ、木材やMDFなどで造った枠の表と裏から突板やプリント化粧合板、MDFなどをサンドイッチ状に張り合わせた中空構造の材のことをフラッシュ合板といいます。
無垢材に比べると歪みや反りが出にくく、空洞部分があり軽量なため、家具の側板や棚板などの他、住宅の扉などにもよく使用されています。
組立家具などでもよく使われているように、比較的安価な構造材です。
なお、芯材の入っている箇所は問題ありませんが、中が空洞の部分は上からの荷重に弱く注意が必要です。
また、側面に木目が合うように上手に突板や数センチの厚みの無垢材を張り付けて、パッと見ただけでは無垢材に見えるほど丁寧に仕上げられた物もあります。

ハニカムコア合板

ハニカムコア合板

基本的な構造はフラッシュ構造と同じですが、フラッシュ構造の空洞部分の耐久性の弱さを補うために、枠内に芯材として厚紙やアルミニウムの薄板などを蜂の巣状にして詰め込んだものをハニカムコア合板といいます。
このハニカムコア合板も一般的には表や裏、および側面に突板やプリント化粧合板などを貼り付けて使用されています。
軽量化と耐久性を兼ね備えたこの材は、テレビボードの天板やデスクの天板などにもよく使われています。
重たい物を上に乗せたいというお客様は、このような合板内の構造も要チェックですね。

ランバーコア合板

ランバーコア合板

木材の小片を寄せ集めて造った集成材を芯材として、その表裏から突板やプリント化粧合板、MDFなどをサンドイッチ状に張り合わせた材のことをランバーコア合板といいます。
また、表面などに張り付ける合板の材質によって、シナランバーコア合板やラワンランバーコア合板などと呼び分けられることもあります。
このランバーコア合板もフラッシュ合板やハニカムコア合板と同様、歪みや反りなどの狂いが生じにくいため、家具の材料の他にも住宅の扉や間仕切りなどにも用いられています。
保湿性や断熱性に優れ、小口面もしっかりしているという特徴がありますが、芯材に柔らかい木材を使用している場合は、ネジなどが効きにくい場合があるので加工時には注意が必要です。

MDF

MDFとはMedium Density Fiberboardの略で、木材を繊維状まで細かく加工し、その後に接着剤を入れ、圧力を加えて板状に固めたものです。
パーティクルボードよりも表面が滑らかかつ緻密で均一性が高いため、加工性や研磨性に非常に優れています。
また、天然木に比べると狂いや反りが少ないため、表面にプリント合板や突板などを張って化粧したものが家具にもよく使われています。
ただし、水分を吸収しやすいため、湿気の多い場所では劣化が起こりやすかったり、カビが生える可能性もあるので注意が必要です。

パーティクルボード

木材を細かく砕いた木片に接着剤を加え、圧力をかけて板状に成型したものをパーティクルボードといいます。
合板を作るときよりもっと小径な材木や端材などが利用できるため、比較的安価な家具に使われています。
断熱性や遮音性にも優れ、均一性も高い材ですが、MDFと同様に小口部からの吸湿によるカビ発生に多少注意が必要です。
また、接着剤を多量に使用しているので、シックハウスなどがご心配なお客様はホルムアルデヒド等級のご確認をおすすめします。

【家具の接ぎ方について】

家具では材料どうしのつなぎ方にも実に様々な方法が使われていて、その方法によって強度が変わってきます。

平矧ぎ

平矧ぎ

木材の木端同士を単純に合わせて接着剤などで接ぐ方法。
強度的には弱くなるので、ビスケット実などを入れて接ぐことが多い。
芋矧ぎとも呼ばれます。

ビスケット実矧ぎ

ビスケット実矧ぎ

平矧ぎよりも強度を強くするために、接合する両方の木材にビスケットジョイントカッターなどで溝を掘り、そこにビスケット実と呼ばれる楕円型の材を挟み込んで接着剤などで接合する方法。
雇い実矧ぎに比べると加工も簡単で強度も得られるのでよく利用される。
ビスケットジョイントとも呼ばれます。

雇い実矧ぎ

雇い実矧ぎ

接合させる両方の木材に共通の実溝と呼ばれる溝を切り込み、そこに別材で作った実を挟み込んで接着剤などで接合する方法。
平矧ぎやビスケット実矧ぎに比べると手間がかかりますが、強度的には一番強くなります。
テーブルトップなどによく見られる接合方法です。

ダボ矧ぎ

ダボ矧ぎ

平矧ぎの強度を上げるために接合する木材同士に穴をあけ、そこにダボと呼ばれる丸く削りだした棒状のものを挿して、接着剤などで接ぐ方法。
家具では非常によく使われている方法です。

スカーフジョイント

スカーフジョイント

接合させる木材同士の木口を斜めにカットして、その切り口同士を合わせて接着剤などで長手方向に接ぐ方法。
家具以外でもギターなどのヘッド部とネック部を接合する方法としてもよく使われています。

フィンガージョイント

フィンガージョイント

接合する木材の木口同士を指の形のようにジグザグ型に加工して相互にはめ込み、接着剤などで接ぐ方法。
集成材を形成する一本一本の角材の接合などによく見られる方法。

5枚組接ぎ

5枚組継ぎ

組み合わせる木材を5分割でそれぞれ凸凹型に加工し、それらを組み合わせて接着剤や釘などで止める方法。
タンスなどの引出しの箱組みによく使われています。
分割する凹凸の枚数によって『3枚組継ぎ』や『7枚組継ぎ』などもあります。

蟻型7枚組継ぎ

蟻型7枚組継ぎ

組み合わせる木材を7分割で加工した組継ぎの先端のほぞ部分の片側を斜めに広く加工して組み合わせた方法。
組継ぎよりもひっぱりなどの力に強く、加工にもある程度の技術が必要となります。
造りのしっかりした婚礼タンスの引き出しなどでよく見られる方法です。

千切り

千切り

木材同士を接合させる際に両端が広くなっている鼓型の板片を埋め込んで止める接合方法。
埋め込む板片が喋々のような形をしていることからバタフライジョイントとも呼ばれます。
一枚板などに割れが入った時などに、それ以上割れが広がらないようにするためなどにもよく利用されています。